マウスピース矯正は痛いのか? 治療前に痛みの原因知っておこう

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「マウスピース矯正に興味があるけど、歯列矯正は痛いのでは?」とお悩みではありませんでしょうか。

 

マウスピース矯正は従来のワイヤー矯正に比べ装置が透明で目立ちにくく、取り外しができるため、治療を受けるハードルが下がっています。また、取り外しができるので食事の味を邪魔することもなく、日常生活の影響も少なく、メリットが多い治療方法と言えます。
しかし、マウスピース矯正も歯に少しずつ力をかけ、徐々に歯を移動させるため痛みが起きることがあり、デメリットも存在します。はじめてのマウスピース矯正は痛みがあるのかどうか不安を感じている人もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、マウスピース矯正で痛みがなぜ起きるのか、対策と合わせて解説します。

 

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は新しい治療法です。従来の歯科矯正はワイヤーなどの金具を使用して矯正するものがほとんどでしたが、マウスピース矯正はプラスチック素材で作成された矯正装置を歯に取り付けます。

金具に比べると柔らかい素材のプラスチックで作られているので歯に密着して装着できます。そのため金属アレルギーの方にも治療を行うことができ、ワイヤー矯正に比べて体への負担も少ないのが特徴です。

また、冒頭にもお伝えしました通り、マウスピースは取り外しができるため、次のようなメリットがあります。

 

  1. 通常通り歯磨きが出来て、口腔内の清潔が保てる
  2. 装置の手入れができて、装置の清潔が保てる
  3. 普段通り、食事ができる(ワイヤー矯正の場合、硬いものや粘着質のものは食べられない)

 

現在のマウスピース矯正による治療は、お口の状態を口腔内スキャナーで撮影し、コンピューター画像上で治療計画(3Dシュミレーション)を立てていきます。理想の歯並びにしていくために、少しずつ歯を動かしていきます。そのため人によってマウスピースの枚数は異なります。大体、1週間でマウスピースを交換していきます。

目立った歯科矯正をしたくない方や日常生活に影響が少ない治療法を探している方はマウスピース矯正が適しているといえるでしょう。

マウスピース矯正の全体像については『【2023年版】「マウスピース矯正とは何か?」を歯科医が徹底解説』をご一読ください。

【2023年版】「マウスピース矯正とは何か?」を歯科医が徹底解説

マウスピース矯正で痛みが起きる原因について

マウスピース矯正などの歯科矯正には痛みが起きることがあります。痛みが起きる原因もいくつかあります。その原因について解説いたします。

 

原因①:歯が動くため

マウスピース矯正などの歯科矯正は、歯に圧力をかけて歯を動かします。歯に圧力がかかることで歯を支える骨の一部が吸収され、歯の動きに合わせて再び骨が再形成されます。歯が吸収される時に痛みが発生します。

新しいマウスピースに交換して2~3日程は、歯に圧力がかかり、痛みが強く出ることがありますが、徐々に痛みは和らいでくることが多いです。

 

原因②:食べ物を噛む際に痛む

マウスピースに限らず矯正をしている間、歯に圧力がかかっているため痛みを感じやすくなっています。食事などで硬いものを噛むと上下の歯に強い力がかかって痛みを感じることがあります。

人によっては噛んでも痛みがないこともありますが、マウスピースに限らず矯正をしている期間は注意した方がいいでしょう。

 

原因③:口内炎や粘膜の傷

ワイヤー矯正の場合、矯正装置が口の中の粘膜を傷つけることで口内炎が起きることがあります。また、口の中の粘膜以外に舌や唇を傷つけて痛みの範囲が広がることもあります。マウスピース矯正はワイヤーや金属をせず、歯の全体を覆うのでワイヤー矯正に比べると口内炎のリスクは低いです。

 

マウスピース矯正で痛みが出た場合には

ドラッグストアなどで市販されている解熱鎮痛薬でも痛みを抑えることはできます。しかし、解熱鎮痛薬が持つ抗炎症作用が歯の動きを妨げることがあるので注意が必要です。しかし、どうしても痛みを我慢することができない時には、歯科医師に相談のうえ、解熱鎮痛薬を使用した方がいいでしょう。

食べ物を噛むと痛みが生じる時には、ゆっくり噛んでみる、おかゆなどの柔らかい食べ物を食べるようにしましょう。

 

マウスピース矯正の痛みが我慢できない時には相談する

マウスピース矯正は取り外すことができるので痛みがあった場合に自己判断で外すこともできてしまいます。しかし、決められた装着時間を守らないと効果的な治療を行うことができません。マウスピース矯正をして困ったことがあった場合には担当の歯科医師に相談してみましょう。

 

まとめ

マウスピース矯正は柔らかくて透明なプラスチック素材を使用しているのでワイヤー矯正に比べると目立ちにくく、痛みが少ないメリットがあります。しかし、圧力をかけて歯を動かす治療法なので少ないとはいえ、痛みが発生することがあります。痛みについては解熱鎮痛薬で抑えることもできますが、痛みが落ち着かない場合にはマウスピースが歯に合っていない可能性もあるので担当の歯科医師に相談してください。

マウスピース矯正は、装着時間が守られないと十分な治療効果が見込めないので一人で悩まず、歯科医師に相談することをおすすめします。これからマウスピース矯正をしようとお考えの方は、ぜひ本記事を参考に事前にマウスピース矯正の痛みについて理解しておきましょう。

 

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りょうき歯科クリニック

東大阪市のりょうき歯科クリニックです。当院は地域に密着した歯科医院でありながら、インプラント専門医や歯周病認定医、矯正医、口腔外科医による専門性の高い治療を備えた多機能型歯科クリニックです。また、高齢者や障がいをお持ちの方に歯科診療を受診していただくための訪問歯科診療を実施。小さなお子さんから介護が必要な方まで、患者さんのお口の健康を生涯支えるパートナーとなるべく、さまざまな情報をブログで発信しています!

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