インプラント治療は痛い?手術や術後の痛みや腫れについて解説します

アイキャッチ画像インプラントは、人工歯ではあるものの「第二の永久歯」や「第三の歯」と呼ばれることもあります。
むし歯や歯周病などで抜けてしまった歯の代わりに、天然の歯とほとんど変わらない感覚で機能と外観を回復できる治療法です。
ブリッジや入れ歯の代わりに注目されているインプラントですが、その治療はどのように行われているのでしょうか?
また、インプラントの治療は外科手術が必要になることから、手術中・術後の気になる痛みに対して不安を感じる方もいらっしゃると思います。
今回は、インプラントの治療についてどの様な治療が行われ、どの程度の痛みを伴うのかを中心にまとめていきます。

 

インプラントとは?

インプラントとは医療機器を人の体内に埋め込むことの総称で、心臓のペースメーカーや人工の関節、美容目的で使用するシリコンなどもインプラントの一種になり、歯科だけではなく、整形外科などの治療でも使用されています。

むし歯や歯周病などで歯が抜けてしまった部分の顎骨に、チタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療方法です。

「歯科インプラント」「デンタルインプラント」と呼ばれており、歯科インプラント治療が普及してきたことにより「インプラント」と呼ばれることが多いです。

歯科インプラントの歴史はとても古く、紀元前3世紀ごろのローマ時代に、鉄製のインプラントが上顎に埋め込まれている人骨が発見されていますが、確実な治療法となったのは比較的最近の話になります。

 

インプラントは主に、『フィクスチャー』『アバットメント』『上部構造』の3つの部品から出来ており、『フィクスチャー』は、チタン製の人工の歯根で、ネジのような形をしています。『アバットメント』は、フィクスチャーの連結部分で、フィクスチャーの上にネジで止められた土台となる部分です。『上部構造』はセラミックや金属で作られた人工歯の部分になります。

インプラントの術式は大きく二回に分けられ1回法と2回法があり、術式は骨の量や硬さによって分けられます。一般的なインプラントの治療期間は、3~6ヶ月程かかると考えられていますが、骨の状態や歯周病など歯の病気によってはもう少し長くなる可能性があります。

インプラント治療のメリット・デメリットは、残っている歯に負担をかけずに治療をおこなうことがでるところがメリットで、反対に、患者様の状態が悪いと手術を受けるのが難しいことや、治療費が高額であることがデメリットになります。

 

インプラントの手術は痛いのか?

インプラントの手術は、局所麻酔をしますので、手術中は基本的にはほとんど痛みを感じません。

麻酔をするときに、歯肉に注射針が刺さる時や、麻酔薬が注入される時に起こる痛みはありますが、事前に麻酔薬を温めたり、細い注射針を使うことで痛みを和らげることができます。

ただ、麻酔の効き目には個人差があるので、もし万が一、途中で麻酔が切れてしまっても追加投与してもらえるので安心できます。

また、手術が怖く、痛みが心配な方には、手術中の緊張や恐怖感を和らげるために「静脈内鎮静法」という麻酔法を併用して治療を行うことが可能です。
「静脈内鎮静法」は点滴を使って鎮静剤を投与し、眠っているような状態の中で、治療の不安感や恐怖心を軽減させながら手術が受けられます。

「インプラントの手術が怖い」という方は『【インプラントが怖い方へ】治療の痛みやデメリットについて解説』もご一読ください。

【インプラントが怖い方へ】治療の痛みやデメリットについて解説

 

術後の痛みや腫れを抑える方法とは?

インプラントの治療後、麻酔が切れた後の痛みは2~3日ほどあります。埋入の際に歯肉の切開を行うため、術後に縫合した傷口部分に痛みの症状が現れるためです。

埋入本数の違いや、骨造成を行った場合でも、腫れや痛みの感じ方は個人によって変わります。このような症状は時間の経過とともに緩和し、痛み止めの飲み薬で抑えることができる程度の痛みです。

しかし、傷口部分の治癒が妨げられ、細菌感染をおこしてしまうことで、痛みが出てしまう可能性もありますので、術後は安静に過ごさなくてはなりません。

処方された薬をきちんと飲んで、お口の清潔を保ち、激しい運動や熱いお風呂・長風呂、を控えるなど心がけることで、痛みや腫れをひどくならないようにすることができます。

また、術後7~10日で抜糸をおこないますが、その時に歯茎を縫った糸を切って取り除く際に、チクチクとした痛みを感じる方もいらっしゃるようです。

 

まとめ

インプラントは、治療期間が長く、治療費が高額であることなどがデメリットではありますが、ブリッジや入れ歯とは違い、天然の歯とほとんど変わらない感覚で、機能と外観を回復することができる治療法です。

インプラントの手術には、局所麻酔が使用され、手術中はほとんど痛みもなく手術を受けることができます。不安や恐怖を強く感じる方には、静脈内鎮静法も併用してリラックスした状態で治療を受けることも可能です。

また、手術後の痛みは人それぞれですが、2~3日続くことがあります。手術が終わったら、出来るだけ安静な日常生活を送ることを心がけましょう。

よくいただくご質問については『インプラント治療でよくある質問、痛み、寿命、費用について』にまとめていますので、よければご一読ください。

インプラント治療でよくある質問、痛み、寿命、費用について

 

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りょうき歯科クリニック

東大阪市のりょうき歯科クリニックです。当院は地域に密着した歯科医院でありながら、インプラント専門医や歯周病認定医、矯正医、口腔外科医による専門性の高い治療を備えた多機能型歯科クリニックです。また、高齢者や障がいをお持ちの方に歯科診療を受診していただくための訪問歯科診療を実施。小さなお子さんから介護が必要な方まで、患者さんのお口の健康を生涯支えるパートナーとなるべく、さまざまな情報をブログで発信しています!

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