歯の中の細菌を取り除く方法

前回のコラムでは、「1、治療中に歯の中に細菌を入れない」ことについて、ラバーダムや滅菌した器具の使用などの取り組みをお話しました。

今回は、「2、歯の中に入った細菌を取り除く」ことについて、触れて行きます。

根管治療2

 歯の中の細菌を取り除く方法

『入り口が直径0.5mm、先に行くほどさらに狭くなり、しかも周りが覆いで囲まれているため目で中を見れない筒を掃除する』ことを想像してみてください。

どういう方法が思い浮かぶでしょうか?

①とても細いタワシのようなもので内面をこする(削る)

②薬剤で洗い流す

③薬剤で浸け置きする

といった方法が思い浮かぶのではないでしょうか?

 

実は、この過酷な状況と似た様な筒が、実際の歯の中の構造(=根管)なのです。

根管治療はこれら3つの方法で、歯の中の細菌を取り除いていきます。

 

①とても細いタワシのようなもので内面をこする(削る)

まず、根管の壁にこびりついている細菌を、壁を削って取り除きます。

壁を削り取るだけで、細菌を全て駆除できれば、この方法のみで根管治療は完了できるのですが、実際の根管はとても複雑な形態をしています。(※1)そのため、実際に触ることができる面は全体の半分以下(※2)のみとなり、削るだけでは細菌をかなり取り残してしまうのです。

根管を染めた標本。根管がとても複雑な形をしていることがわかる

(根管を染めた標本。根管がとても複雑な形をしていることがわかる)

 

②薬剤で洗い流す

そのため、多くの細菌を駆除できる薬剤で、残ってしまった細菌を取り除く必要があります。

薬剤は、多くの細菌に対して有効な次亜塩素酸ナトリウムを通常使います。

①の段階でこの薬剤が隅々まで届くように、根管を必要最低限削りながら、薬剤で何度も何度も洗うことで、細菌の取り残しを防ぐのです。

 

③薬剤で浸け置きする

①②の方法で、あらかたの細菌は取り除くことができるのですが、万全を期すには、根管の中に薬剤を浸け置きする方法があります。通常は、水酸化カルシウムを使用します。

根管治療を受けた後、次の診療を1週間程度空けるのはこのお薬を、根管の中で効かせたいからなのです。

 

これら3つの方法によって、細菌を取り除いた後は、再度細菌が侵入しないように、根管を封鎖する必要があります。

次のコラムでは、その封鎖についてお話ししていきます。

※1Endodontic Topics 2005 Vertucciらによる

※2J Endod 2001 Ove A Petersらより改変

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