子供の虫歯がひどいとどうなる?乳歯でも放置はNG!対処すべき理由


「子供の歯はいずれ永久歯に生え変わるから、そのまま放置していても大丈夫だよね…」とお考えではないでしょうか?

確かに子供の歯は生え変わりますが、「大人の歯に生え変わるから大丈夫」と、ひどいむし歯を放置していると、生え変わった大人の歯にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

そこで今回は、「どうして虫歯になってしまうのか?」「乳歯の虫歯は放置したら永久歯にどんな影響があるのか?」「仕上げ磨きの大切さ」などと言ったことを中心に解説していきます。

どうして虫歯になるのか?

虫歯になる原因は、「歯の質や唾液の質や量」「砂糖などの糖類」「細菌(主にミュータンス菌)」の3つの好ましくない要素が関係しています。虫歯は、これらの要素が重なり、時間が経過することで発生します。

虫歯の主な原因のミュータンス菌は、糖質をエサにしてプラーク(歯垢)を形成し、歯の表面に付着して酸を作ります。この酸によって歯の表面を溶かし、歯をもろくするのです。もともと、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはミュータンス菌は存在しておらず、ミュータンス菌を持っている大人や、保護者の口から同じスプーンなどを使ったりすると感染します。

虫歯の原因については『【歯医者が解説】虫歯の原因となる5つの要素を理解して予防しよう』にて解説しています。

【歯医者が解説】虫歯の原因となる5つの要素を理解して予防しよう

乳歯の虫歯は放置したら永久歯にどんな影響があるのか?

人間の歯は、人生で一度だけ生え変わります。乳歯から永久歯に生え変わるのですが、乳歯の虫歯をそのまま放置してしまうと、永久歯に悪影響が出てしまいます。

「子どもの歯は大人の歯に生え変わるから、虫歯があってもそのままで大丈夫でしょ?」と思っている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、将来、ずっと使う歯を大切に守るためにも子供の歯だからと言って、虫歯を放置してはいけません。

では、例えば具体的に、乳歯の虫歯が永久歯にどのように影響するのかご説明していきます。

乳歯の虫歯は、永久歯の形成異常や、変色の原因になります。これは、ひどい虫歯を放置していると、歯の根のあたりに膿が溜まってしまい、これから生えてこようとしている永久歯の形成異常や、歯の変色(歯が茶色かったり)、歯がもろくなってしまうと言った原因になります。

虫歯になると、歯に穴が空き、そこに汚れがたまります。歯ブラシをしても取り除くことができない汚れはそのまま放置すると、発酵して口臭の原因になってしまいます。

虫歯がひどくなり歯質が失われ、歯の根っこだけになるくらいまで進行した虫歯を放置していると、失われた歯のほうへ他の歯が移動し寄ってくることもあるので、永久歯の歯並びにも悪い影響を与えることがあります。

さらに、虫歯を避けて食べ物を噛むことを繰り返すことで、顎の発達を阻害し、言葉の発達にも影響を及ぼす可能性があります。

乳歯が抜けて、生えはじめの永久歯はエナメル質(歯の表面を覆う部分で、人体の中で一番硬い組織)が未熟で弱いです。口の中のケアがしっかりできてないと、生えてきたばかりの永久歯が虫歯菌におかされてしまいます。

併せて『【注意】乳歯だから虫歯でも大丈夫?歯並びや永久歯との関係について』もご一読ください。

【注意】乳歯だから虫歯でも大丈夫?歯並びや永久歯との関係について

また、子どもの虫歯予防には「フッ素」塗布も効果があります。子どものうちから、十分なケアができていれば虫歯を予防することができるのです。

仕上げ磨きの大切さ

子ども一人に歯ブラシを任せていてもなかなかできていないことが多いので、仕上げ磨きはとても大切になります。

仕上げ磨きを始める時期は、乳歯が生えてくる8か月ぐらいがスタートになります。
まずは歯ブラシになれることが大事ですので、歯が生えそろう頃まで、歯磨きの習慣ができることを目指してください。

日頃から、口元を触られることに慣れると、歯磨きを嫌がりにくくなります。子どもが歯ブラシをしっかり持てるようになったら、自分で歯磨きする習慣をつけます。上手く磨けなくても、自分で歯磨きさせることが大切です。

子どもが歯磨きした後は、磨き残しの多い部分がないか、必ず仕上げ磨きをしてほめてあげてください。

まとめ

虫歯になる原因に、「歯の質や唾液の質や量」「砂糖などの糖類」「細菌(主にミュータンス菌)」の3つの要素が関係してきます。

子どもは甘いお菓子を好むため、おやつの時間をきちんと決めておくことも大切ですね。乳歯の虫歯を治療せずに放置してしますうと、永久歯にさまざまな悪い影響を与えてしまうため、子どもの歯だからと言って虫歯を放置してはいけません。

また白い歯でも虫歯になっているケースもありますので注意が必要です。
詳しくは『子供の虫歯は白くても進行している場合あり!見分け方や対処法を解説』をご一読ください。

子供の虫歯は白くても進行している場合あり!見分け方や対処法を解説

一生使う大切な歯をむし歯から守るためには、日ごろの歯ブラシがとても大切になってきます。子どもは自分では上手に磨けないため、仕上げ磨きをして十分にケアをしてあげたいですね。

りょうき歯科クリニックでは、お子さんが不安を感じることなく、リラックスして治療を受けていただくために、笑気麻酔を導入しております。お子さんの歯に虫歯が見つかった場合、りょうき歯科クリニックへぜひご来院ください。

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りょうき歯科クリニック

東大阪市のりょうき歯科クリニックです。当院は地域に密着した歯科医院でありながら、インプラント専門医や歯周病認定医、矯正医、口腔外科医による専門性の高い治療を備えた多機能型歯科クリニックです。また、高齢者や障がいをお持ちの方に歯科診療を受診していただくための訪問歯科診療を実施。小さなお子さんから介護が必要な方まで、患者さんのお口の健康を生涯支えるパートナーとなるべく、さまざまな情報をブログで発信しています!

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