子供の虫歯は白くても進行している場合あり!見分け方や対処法を解説


子供の歯は、黒くなくても虫歯が進行していることがあります。乳歯の白い虫歯は進行がとても速く、大きく進行していることがあります。今回は、虫歯の原因や、なりやすい部位、また予防方法などについてご紹介いたします。

子供の白い虫歯について

ここでは、子供の白い虫歯についてご紹介いたします。

虫歯の原因は?

虫歯の原因は、「歯の質や唾液の質や量」「糖質(砂糖など)」「細菌(ミュータンス菌)」の3つの要素があり、この3つの要素が重なると、だんだんと虫歯の発生につながっていきます。
乳歯や生えたばかりの永久歯は、未成熟で弱く虫歯になりやすいので注意が必要です。
また、虫歯の原因菌(ミュータンス菌)は糖質(砂糖)を材料として、歯を溶かす酸を作るので、ジュースや甘いおやつをたくさん食べたり、だらだらと食べていたりする子供は、虫歯になりやすいので気をつけなければなりません。

より詳しく知りたい方は『【歯医者が解説】虫歯の原因となる5つの要素を理解して予防しよう』もご一読ください。

【歯医者が解説】虫歯の原因となる5つの要素を理解して予防しよう

なぜ虫歯なのに白いのか?

健康な乳歯は表面に透明感があり、ツヤツヤして透き通った白色をしています。
しかし、虫歯になってしまうと、ツヤツヤとした透明感のある歯質が、部分的に白くボソボソとしたように見えます。これは、歯の表面がミュータンス菌の出す酸によって溶け始めてしまうからです。

虫歯について

初期の虫歯は歯の表面が溶けて脱灰(だっかい)している状態です。この状態のときは、まだ再石灰化の力でもとに戻せる可能性があります。
しかし、そこから進んでいってしまうと、歯を削って治療しなくてはなりません。浅いむし歯だと麻酔をせずに治療することも可能ですが、進行してしまったむし歯は痛みがでる可能性があるので麻酔が必要です。
神経にまで達する虫歯は、その時の状態などで根っこの治療をしたり、抜歯をしたりします。

子供の虫歯を放置するとどうなるのか?

子供の虫歯を放置すると以下のようなことが起こりますので、注意しなければなりません。

①偏食になりやすい
②顎が十分に発達しない
③虫歯になりやすくなる
④大人の歯の歯並びにも影響がでる
⑤大人の歯の発育の妨げになる
https://www.ryouki4181.com/blog/kyousei/%e4%b9%b3%e6%ad%af%e3%81%ae%e8%99%ab%e6%ad%af%e3%81%a8%e3%80%81%e6%ad%af%e3%81%aa%e3%82%89%e3%81%b3%e3%81%ae%e9%96%a2%e4%bf%82/

乳歯で虫歯になりやすい部分は?

乳歯で虫歯になりやすい部分は以下の通りです。

奥歯の歯と歯の間や、溝の部分

奥歯までしっかりと歯ブラシを届かせて磨いてあげても、汚れを落としにくいのが奥歯の溝の部分と、歯と歯の間です。歯と歯の間は、フロス(糸ようじ)を使うと簡単に汚れを除去することができます。

上の前歯の歯間、歯と歯茎の境目

0歳~2歳ぐらいの時期は、上の前歯が虫歯になりやすい時期です。哺乳瓶でミルクや甘い物を飲ませることで虫歯になりやすくなります。
また、哺乳瓶で飲んだあとにすぐ寝かしつけてしまうと、全体的に虫歯になるリスクが上がってしまいます。

歯と歯茎の境目

歯と歯茎の境目にも、汚れや食べカスが溜まりやすいので虫歯になりやすい部分となります。歯と歯茎の境目のブラッシングを嫌がる子もいるので、しっかりと歯を磨けていないことがあります。

また成長段階に合わせて適切な歯ブラシを選んでいただくことも大切です。

【15秒で読める】なんとなくで選んでない?正しい歯ブラシの選び方』にて解説しておりますので、よろしければご覧ください。

【15秒で読める】なんとなくで選んでない?正しい歯ブラシの選び方

虫歯にならないようにするには予防が大切です

むし歯にならないためには、予防がとても大切です。特にこどもの歯は、むし歯の進行がはやいので、自宅で出来るセルフケアと、歯医者さんでのケアが大切になります。では、具体的にどのようなケア方法があるのかご紹介させていただきます。

①むし歯菌は家族から感染します。
まずは、自分のお口の環境を見直すことが、子供にむし歯菌を感染させないためにも重要になります。

②デンタルフロスで歯間の汚れを除去する。
歯と歯の間は、毛先が当たらず汚れがたまりやすいのでフロスの使用が有効です。特に奥歯や、前歯の歯間は虫歯になりやすいのでフロスを使うと効果的です。

③フッ素入りの歯磨き粉を使う。
フッ素は歯質を強化してくれるので、普段からフッ素入りの歯磨き粉や歯磨きジェルなどを使って歯を磨くと良いです。

④キシリトール配合のタブレットも有効。
キシリトールは、むし歯菌の酸を抑え、歯の再石灰化を促すのでむし歯を予防することができます。

⑤仕上げ磨きが大切。
小さな子供の場合一人では磨けない部分がありますので、仕上げ磨きをして細かい部分のブラッシングが必要です。

⑥歯医者さんでのフッ素塗布
フッ素は歯の再石灰化を促し、歯質を強くしてくれるので、歯科医院での定期的なフッ素塗布が有効です。

⑦奥歯のシーラント
奥歯の溝は磨きにくく、むし歯になりやすいので歯科医院でシーラント(プラスチックの材料)をして埋めてしまう事で、むし歯を予防することができます。

また虫歯にならないうちに定期検診へ行くことで、お子さんが歯医者嫌いになるのを防ぐことができますよ。

詳しくは『【親御さん必見】予防歯科で子どもの歯医者嫌いを克服しよう!』にて。

【親御さん必見】予防歯科で子どもの歯医者嫌いを克服しよう!

まとめ

子供の歯は虫歯になりやすく進行も早いため、普段から予防をすることが重要です。甘いおやつやジュース、だらだら食いには気をつけて、磨きにくい部分は必ず仕上げ磨きで磨いてあげることが予防をする上で大切になります。

また、子供の虫歯は白くて見分けがつかないことがあるため、定期的に歯医者に通うことをおすすめいたします。そこで虫歯が見つかれば、治療を行いましょう。

りょうき歯科クリニックでは、お子さんが不安を感じることなく、リラックスして治療を受けていただくために、笑気麻酔を導入しておりまあす。お子さんの歯に虫歯が見つかった場合、りょうき歯科クリニックへぜひご来院ください。

小児歯科の詳細はこちら

Pocket

りょうき歯科クリニック

東大阪市のりょうき歯科クリニックです。当院は地域に密着した歯科医院でありながら、インプラント専門医や歯周病認定医、矯正医、口腔外科医による専門性の高い治療を備えた多機能型歯科クリニックです。また、高齢者や障がいをお持ちの方に歯科診療を受診していただくための訪問歯科診療を実施。小さなお子さんから介護が必要な方まで、患者さんのお口の健康を生涯支えるパートナーとなるべく、さまざまな情報をブログで発信しています!

You may also like...